北朝鮮メディアが、金正恩総書記の立ち会いのもと、「超大型放射砲」の発射訓練が行われたと報じました。きのう、日本海に向け、発射された弾道ミサイルを指しているとみられます。

けさ、朝鮮中央通信は、“「超大型放射砲」と呼ばれる多連装ロケット砲の発射訓練がきのう実施された”と、写真とともに伝えました。現地で指導する金正恩総書記の姿や、6発のミサイルが移動式発射台から同時に発射される様子などを公開しています。

金総書記は「敵の首都と軍事力を崩壊させることができる態勢を維持し、戦争の可能性を抑止する使命を遂行すべきだ」と強調したということです。

一方、北朝鮮メディアは16日、金総書記が前日に娘とともに、温室農場の竣工式に出席したと伝え、その際、「先に立って案内する人」を意味する「『嚮導』の偉大な方々」と表現しました。金総書記とともに娘を指しているとみられます。

北朝鮮メディアは、これまで娘に対して、「愛するお嬢様」や「尊敬するお子さま」といった表現を使ってきましたが、「嚮導」とするのは初めてです。

これについて、韓国統一省は、嚮導は最高指導者や朝鮮労働党を指す時に使われてきた表現だと指摘。「後継者である可能性を排除できない」と分析しています。