自民党の派閥の裏金事件を受け、安倍派の幹部ら3人が参議院・政治倫理審査会に臨みました。一度は廃止が決まったキックバックが継続された経緯などは明らかになったのでしょうか。

参議院で初となる政治倫理審査会の弁明と質疑。トップバッターに立ったのは世耕前参院幹事長です。

自民党安倍派 世耕弘成 前参院幹事長
「国民の政治に対する信頼を大きく毀損したことについて、清和政策研究会(安倍派)の幹部であった一人として、深くお詫びを申し上げます」

野党が追及したのは安倍派で、なぜ、派閥からのキックバックが続いてきたかです。

安倍派ではおととし4月、当時会長だった安倍元総理が世耕氏らが参加した幹部との会合で現金でのキックバックの廃止を提案し、一度は、その方針が決定しました。しかし、安倍氏が亡くなった後、復活したのです。

立憲民主党 蓮舫 参院議員
「『(おととし)8月の幹部会、現金還付廃止で困っている人達がたくさんいるから継続になった』と塩谷さんは言っています。西村さんは『結論が出なかった』と言っている。食い違ってるんですね、どちらですか」

自民党安倍派 世耕弘成 前参院幹事長
「この時、何か確定的なことは決まっていません。塩谷さんが何か決まったと認識されてるのは、おそらく何らかの資金手当をしなければいけないということに決まったということだと思います」

では、そもそもなぜ、安倍元総理は現金でのキックバックを廃止するよう提案したのでしょうか。野党は違法性の認識を問いただしました。

日本維新の会 音喜多駿 政調会長
「安倍元首相が『キックバックをやめる』と言った時点で、世耕議員は違法性があるやり方であると思いましたか、思いませんでしたか」

自民党安倍派 世耕弘成 前参院幹事長
「違法性を議論する場ではなくて、ノルマ通りの販売とするという指示が伝達された、そういう場だったと思っています」

キックバック復活の決定には関わっていないと強調した世耕氏。ただ、午後、審査に臨んだ安倍派の西田議員は世耕氏の説明について「納得出来ない」と話し、世耕氏ら派閥幹部が説明責任を尽くすよう求めました。

自民党安倍派 西田昌司 参院議員
「われわれも教えてほしい。何でこういう事態に巻き込まれることになったのか。これはしっかり派閥の幹部が教える、話すべきだと思っています」

きょうは橋本聖子元オリンピック・パラリンピック担当大臣も審査を受けましたが、「いわゆる裏金という認識はなかった」と釈明しました。

また、橋本氏は今回の問題について「1度は国会議員を辞めるべきだと心に決めた。責任のとり方についてはしっかりと考えていかなければいけない」と述べています。