歴史的な一日となりました。日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新し、初めて3万9000円の大台を突破しました。

その瞬間は、ついに訪れました。午前10時16分。

記者
「史上最高値を更新しました。ディーリングルームでは拍手が起こっています」

日経平均株価が、34年間超えられなかった終値の史上最高値・3万8915円を突破したのです。

「ここからは新しい時代がスタートです。みなさんで日本経済を盛り上げていきましょう」

きっかけは、アメリカの半導体大手「エヌビディア」の決算です。生成AI向けの半導体を製造していて、需要の急拡大で、売上高と最終利益がともに過去最高を記録。市場の予想を上回ったことで、日本の半導体関連企業が買われ、株価を大きく押し上げました。

午後に入ると、株価はさらに上昇。

記者
「3万9000円です。いま日経平均株価が3万9000円の大台に乗せました」

取引時間中の最高値も更新し、初めて3万9000円の大台を突破しました。

岩井コスモ証券の社員
「30年間の思いが今、完全に解き放たれる感じ」

株価が史上最高値をつけた1989年。元号が平成に変わり、日本は空前の好景気でした。

「とにかく金、余っちゃってるんだから」

ただ、その後バブルは崩壊。“失われた30年”に突入します。

山一証券 野澤正平社長(当時)[1997年]
「社員は悪くありませんから」

4大証券の一角だった山一証券が破たん。金融危機に陥り、北海道拓殖銀行や日本長期信用銀行など金融機関の破たんが相次ぎました。

小渕恵三総理(当時)[1998年]
「カブ(株)上がれ」

その間、株価は大きく下落し、低迷が続きます。

2008年には、アメリカの「リーマン・ブラザーズ」が破たん。100年に一度の金融危機に拡大し、一時7000円を割り込みました。

局面が変わったのが「アベノミクス」です。

日本銀行 黒田東彦総裁(当時)[2013年]
「これまでとは次元の異なる、次元の違う金融緩和であります」

第二次安倍政権のもとで日本銀行の黒田総裁が就任。異次元の金融緩和で円安が進み、株価を押し上げます。

新型コロナの感染拡大などもありましたが、株価の上昇は続き、きょう、史上最高値を更新しました。

大和証券 中田誠司社長
「バブルの時と全く違う。失われた30年や3万8915円というのは今後言わない方がいい」

終値でも3万9000円を超え、記録づくめの一日となった株式市場。

ただ、歴史的な株高の一方で、日本経済は停滞し、私たちの生活への実感が伴っていないのが現状です。