イスラエルによるガザでの軍事作戦を「ホロコーストと同じだ」と非難したブラジルのルラ大統領に、アメリカのブリンケン国務長官が「同意しない」と伝えました。

G20外相会合出席のためブラジルを訪れているブリンケン国務長官は21日、ルラ大統領と会談しました。

会談はおよそ2時間におよび、アメリカ側によりますと、イスラエルの軍事作戦が続いているパレスチナ自治区ガザの情勢についても協議し、ブリンケン長官は人質の解放やパレスチナの民間人の保護などに関するアメリカの取り組みを説明したということです。

ルラ大統領は今月18日、ガザで攻勢を強めるイスラエルについて、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺=ホロコーストと同じだと非難し、イスラエルが反発していますが、ロイター通信によりますと、ブリンケン長官は会談の中で「アメリカは同意しない」と伝えたということです。