雨宮記者:
一方で、被告は法廷で謝罪をしていません。
夫婦の長女は意見陳述で「自分を守るために逃げているとしか思えません」と話し、処罰については「犯人が怖いから妹を守るために言いません。どうか妹の心と身体を守ってください」と話していました。

小嶋キャスター:
きょうの裁判では被告に死刑判決が言い渡されました。ポイントは?




雨宮記者:
最大の争点は責任能力の程度。それに当時19歳という年齢についてです。

小嶋キャスター:
責任能力については?



雨宮記者:
甲府地裁は目的に沿った行動をとっていることなどから被告には完全責任能力があったと判断しました。

小嶋キャスター:
当時19歳という年齢については?



雨宮記者:
明確な謝罪は述べておらず、現時点での更生の可能性は低いとしています。
そして19歳は一定程度の社会の一員として行動し期待されているとして「年齢を考慮するにしても死刑を回避する決定的理由とは言えない」と判断しました。

小嶋キャスター:
事件発生からの取材を通して雨宮さんが感じたことは?
雨宮記者:
少年法が改正されて起訴された際に20歳未満の実名が公表された全国で初めての事案が山梨で起きました。
法律で成人と少年の間にいる「特定少年」に対しての報道は今も手探りの状態が続いています。
更生と処罰についてはより慎重に考え今後も向き合っていかなければいけないことだと感じました。