14日のニューヨーク株式市場は、米中貿易の先行きへの不透明な見通しから値動きが荒い展開となりましたが、FRB=連邦準備制度理事会が今月も利下げを行う可能性が高いとの見方が広まったことなどから、200ドルあまり値上がりして取引を終えました。

ニューヨーク株式市場は14日、アメリカと中国の貿易関係悪化への不安がくすぶり、売り注文が先行し、ダウ平均株価は一時、600ドルあまり急落しました。

値下がり後は買い注文が増加。さらにFRBのパウエル議長が講演で、「労働市場はかなり大きな下振れリスクを示している」と述べ、今月末の追加利下げを示唆したほか、保有資産の縮小、いわゆる量的引き締めを数か月以内に終了する可能性を示唆したことも買い注文を支え、値上がり幅は一時、400ドルを超えました。

結局、ダウ平均株価は前の日に比べ202ドル88セント高い、4万6270ドル46セントで2営業日連続で値上がりして取引を終えました。