甲府市の住宅で夫婦が殺害された殺人放火事件の裁判で、甲府地裁は当時19歳の遠藤裕喜被告に死刑判決を言い渡しました。
おととしの改正少年法の施行後、18歳あるいは19歳の特定少年の被告に死刑の判決が言い渡されたのは全国で初めてです。

小嶋優キャスター:
ここからは事件発生当初から取材を続け、実際に被告と面会した雨宮記者とお伝えします。
判決は死刑でした。雨宮さんはどう思いましたか?

雨宮恭太記者:
これまでの裁判では「社会に戻りたくない」などと話していた被告でしたが、死刑を言い渡されたあとに涙を流したことには驚いたのと同時に、この涙の意味は何か考えさせられました。
小嶋キャスター:
一方、雨宮さんは判決の3日前に被告と面会していますが、その時の様子はどうでしたか?
雨宮記者:
私は被告と30分にわたり面会しました。被告は言葉数は少ないですが、こちらの目をしっかり見てすべての質問に受け答えをしてくれました。
しぐさや雰囲気からは少しあどけなさもあった印象を受けました。