樹海には土が無い そして水も…
根元は溶岩、土らしきものは殆どありません。では、この過酷な状況でどうやってこの木が育っているのでしょう?

ツアーガイド 服部太喜さん:
公園などにある樹木は土の上に育って水や養分を得ていますが、青木ヶ原には土がありません。下は硬い溶岩なので根を地中に伸ばすことができません。水分を雨から摂ろうにも、小さい穴が開いていて水が染み込みやすい溶岩ですから難しい。では、何から?
答えが出ない記者に対して服部さんが木の根を指し示しました。そこにはびっしりと張り付く苔が。

服部さん:
この苔は湿っていますよね。苔には保水力があります。木の根に苔が生えることで水分を得られて成長できます。木が成長すると葉が茂り影を作るので苔が枯れずにさらに成長して水を多く蓄えるようになる。こうやってお互いが助け合って森ができているんです。