自動運転のドローンを使って農薬を散布する実演会が、山梨県中央市で行われました。先端技術を活用したスマート農業の取り組みです。

この実演会は、先端技術を使った農業を農家や関係者に見てもらおうと、中央市や市内でスマート農業に取り組むアドヴォネクストなどが行ったものです。

20日は、約6000㎡の麦畑にドローンを飛ばし、アブラムシの発生を抑制する農薬を散布しました。

ドローンに事前に散布するエリアを指定しておけば自動で動く仕組みになっていて、散布中に操作する必要はありません。

ドローンは麦が植えられている部分だけを往復し、5分程で作業を終えていました。

また、気象や生育状況などから農薬を撒く適切な時期を計算するシステムを併用させることで、より作業の効率化が図れるということです。

参加した農家は:
「今までの概念とまるっきり違う」
「今後の農業に期待が持てる」

畑の管理者は:
今まではこの麦畑ですと自分でホースを持って動力散布機で撒いて作業していたが、圧倒的に労力は軽減されているのでまた違う作業に自分が集中できる。

アドヴォネクスト 井上雅博 社長:
本当に撒かないといけない部分にだけ農薬や肥料を撒けるので、環境に対する負荷も減らすことができるし、また働く労働量に対しても効率が上がる。

今後は近隣農家の消毒作業などをドローンで請け負い、負担軽減をサポートしていきたいとしています。