診断結果は初期のアルツハイマー型認知症。しかし、家に戻った途端、母は「ほら違った、認知症じゃなかった。あんたがオーバーなこと言うから二度と言わないでちょうだい」と言ったといいます。

にしおかすみこさん:
「忘れることが認知症の症状ならば、診断は全部忘れて、楽しいことばっかり覚えていけば、なんか ちょっとでも生きやすい方がいいかな」
介護をする中で、友人から「地域包括支援センター」の存在を教えられましたが「地域」「包括」「支援」という6文字を聞いただけで、「しんどい」と感じました。調べる気力もありません。
それでも1ヶ月後、意を決して電話をかけました。すると職員は一問一答形式で優しく質問してくれました。
「家族は何人ですか?」「お母さんの食事は自分で作りますか?」「着替えは自分でされますか?」──答えやすい質問ばかりだったと言います。







