「日本列島の中でも土砂移動、地すべり、斜面崩壊。土砂移動の激しい地域のトップクラスに山梨県はある」

こう指摘するのは地質学の専門家で山梨県立大学の輿水達司客員教授です。

県内で特に注意すべき地域があるといいます。

山梨県立大学 輿水達司客員教授:
「甲府盆地の南側から静岡にいたる谷、もう一つは富士吉田から大月に行く谷沿い、斜面崩壊 地すべりは県内でも特に多い場所と言われている」

今後30年以内に70~80%の確率で発生すると予測されている南海トラフ地震で、県内は一部地域で最大震度7、広い範囲で震度6強から6弱の大きな揺れが想定されています。

このため輿水教授は、自分がどんな場所に住んでいるのか、これからどんな場所に住もうとするのかを把握する必要性があると話します。

山梨県立大学 輿水達司客員教授:
「自分たちの住んでいるところが、ハザードマップで土砂災害の危険の地域にあるのかどうなのかってことを、こういう機会にもう一度見直す」

また、地すべりが起こる前には木が傾き裂ける音がしたり、斜面から水が湧き出るなどの予兆があり、異変に気づいたらすぐ避難をすることも大切だといいます。