甲府市の路上で外国籍の男性を突き飛ばして死亡させたとされる男の初公判が開かれ、男は「概ね合っていますが突き飛ばしてはいません」と起訴内容を一部否認しました。

甲斐市の飲食店経営者堤龍歩被告(38)は去年3月、甲府市中央の路上で当時56歳のパキスタン国籍の男性を両手で突き飛ばし頭を打って死亡させたとして傷害致死の罪に問われています。
21日に甲府地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、被告は「概ね合っていますが突き飛ばしてはいません」と起訴内容を一部否認しました。
冒頭陳述で検察側は「店先で知人と飲酒していた被告は男性に絡まれ、その態度に腹を立て正面から胸付近を両手で突き飛ばした」と指摘しました。
一方弁護側は「被害者の男性は被告の頭をなぐるなど挑発し近寄った被告の腕が肩にあたり転倒し男性は泥酔していて受け身をとれなかった」などと主張しました。
裁判は被告人質問などを経て10月31日に判決が言い渡される予定です。