山口県宇部市のときわ動物園で飼育されているシロテテナガザルが20日、展示エリアから逃げ出しました。2時間あまりたって園内で捕獲されましたが、動物園と遊園地は臨時休業の措置がとられました。
逃げ出していたのは、雄のシロテテナガザル・ラッキーで、年齢は10歳、体重は10キロ程度です。
園によりますと20日午前10時半ごろ、ラッキーが展示エリアの外に出ているのを職員が見つけました。ラッキーは併設する遊園地の電柱などを移動。2時間あまり経って、ワオキツネザルの飼育エリアで捕獲されました。この間、園では来園客を退避させ、併設の遊園地とともに臨時休業としました。また近隣の家にも注意を呼びかけました。
園によりますと、シロテテナガザルの展示エリアにおりや柵などはなく、水で隔てられた島になっています。シロテテナガザルは最大9メートルの距離を木から木へと飛び移れるということですが、展示エリアはさらに離れていて、どうやって逃げ出したのかは分かっていません。
飼育員や来園客にはけがはありませんでしたが、ラッキーは右足に切り傷を負っていました。
原因は調査中で、園では今後の対応を検討しているということです。