山口県長門市の俵山地区。古くから、温泉地として知られるこの場所は過疎・高齢化に直面しています。そんな俵山地区で映画のロケが行われました。動画サイトで世界に発信し賑わいを取り戻そうという取り組みを取材しました。

監督「撮影入ります。いきます。3,2・・」

歴史ある湯治場に活力を

厳しい暑さの残る歴史ある温泉地で、カメラが回ります。およそ1100年の歴史がある俵山温泉。かつては湯治場としてにぎわいましたが、今は静かな町並みが広がります。

アルカリ性単純泉の湯はリウマチや神経痛などに効能があるとされました。2013年には科学的・医学的な検証が行われ老化につながる細胞の酸化を抑える抗酸化作用があるとの結果を得ました。温泉として高い評価を得る一方でまちの活力は失われつつあります。

昭和50年代に43軒あった旅館は、宿泊客の減少や経営者の高齢化などで16軒にまで減りました。旅館や民宿は、肩を寄せ合うようにひっそりと軒を連ねています。窮状を打破しようと動き出したのが長門青年会議所です。

長門青年会議所 久永信也理事長
「俵山の魅力を世界に発信していきたい、そして発信することで人が来る、だからこそ文化や伝統が守られて持続可能なまちになっていく。そういった未来を描いてこの事業に挑戦をしています」