看板商品を刷新「より愛される地酒に」
節目のことし、大きな決断は煙突の解体だけではありません。看板商品「関娘」のリニューアルです。
内田社長
「名前の通り娘って書いてあるでしょ。どちらかというとやわらかいお酒の味わい。だから辛くてきついっていうお酒じゃなくて、やわらかくて飲みやすいお酒っていうのが一応基本です」
リニューアルを決断した背景には、流通の変化や日本酒の消費量の減少といった時代の移り変わりをふまえ、地域の人により身近な地酒にしたいと考えたことが大きいといいます。

内田社長
「いつまでも愛される『関娘』であるには、やはり関娘自身も成長していくというか、そういうプロセスを踏んでいきたいということで」
リニューアルに中心になって取り組んでいるのが、内田社長の長男で常務の喬智さんです。「関娘」は今回のリニューアルで、消費者と一緒に育てていく新しい地酒を目指すことにしました。

内田喬智常務
「もともとその地元の方たちが集まってみんなで創った市民の蔵ですので、いま一度、皆様が実際に酒造りに参加して、私たちの地酒を一緒に造って、みんなで販売する。そういった流れができたら、皆様に愛される地酒になるんじゃないかという気持ちで始めております」
ファンが酒造りを体験
そこで酒造りに参加してもらう下関酒造ファンに声をかけ、2人が仕込み作業の一部を体験しました。参加者は貯蔵用の古い蔵などを見学したあと、実際に作業に挑戦です。
蒸した米を掘って細かく広げていきます。その後、参加者も、社員にならってタンクの中のかくはんをしました。大きなタンクの中をかきまぜるには、結構な力が必要です。

先ほどの作業で冷ました蒸し米がタンクに投入されます。タンクには蒸し米のほか、水とこうじ、アルコール発酵をさせるための酵母が入っていて、これから10度前後の低温で発酵させます。
参加者には、数週間後に発酵具合を見てもらい、試飲して味についての意見などを出してもらうことにしています。

参加した男性
「昔からここの近くで育ってきているので、どういうふうなことをやっているのかを知るのは非常に楽しい、ありがたいことだなと思っています。リニューアルを非常に楽しみにしています」













