
次は、料理人が手がけるナシスイーツの試食会。山口市のホテル・セントコアの増本総料理長がこの日のために考案したナシづくしのパフェです。14度と高い糖度が特徴の豊水を使って、コンポート、ジャム、ムース、ジュレ、シャーベットなどを作りました。
まさに梨づくし。オリーブオイルやゆずきち、大葉の香りがアクセントになっています。
クロルアナ
「自然な甘さで、ナシの香りが存分に味わえます」
芳じゅんなナシの香りとさまざまな食感がおいしい爽やかなデザートでした。

セントコア総料理長 増本栄二郎さん
「ナシ本来の味を壊したくないっていう思いで、きょうはデザートを提案させていただきました。おいしいんですよね、山口県のフルーツは。ですからどんどんどんどん皆さんに知っていただけたらいいなと思います」

ツアーの最後には選果場の出荷作業を見学しました。長門峡梨は1906年・明治39年から100年以上も栽培が続いていて、昼夜の寒暖差が大きいため糖度が高いのが特徴です。今シーズンは30トンの出荷を見込んでいます。ただ長門峡梨組合の平均年齢は68歳で、高齢化や後継者不足が課題となっています。そんな中、今年4月に就農したばかりの若い農家もいます。

金子雅人さん。農業を始めたいと、結婚を機に香川県から引っ越してきたそうです。
長門峡梨組合 金子雅人さん(31)
「昔からの産地っていうことで知っていただいてる方もいるんですけど、まだまだこれからかなと。まだ1年目でちょっと感じたところではあるので、もっと広く知っていってもらいたいな」
味や食感が違うさまざまな品種を多くの人に楽しんでほしいと考えているそうです。ナシ狩りはもう終わりましたが、12月上旬まで直売所や山口市内の道の駅などで販売しています。みなさんも甘くておいしい長門峡梨、味わってみてはいかがでしょうか?