「次世代にチューモク」です。今回注目したのは、村井優さん(28)。2023年春、イベントの企画や運営をする会社を山口県和木町に立ち上げました。そこには自分を受け入れてくれた和木町の人々に恩返しをしたいという思いが込められていました。

8月中旬、和木町で30年ぶりに盆踊り大会が開かれました。このイベントの仕掛け人は村井優さん。4月にイベントの企画や運営をする会社を立ち上げました。

地域おこし協力隊として山口県へ

茨城県出身の村井さんは、地域おこし協力隊員として3年前、山口にやってきました。

田中雅彦・和木町副町長
「修了証書、村井優殿、あなたは和木町地域おこし協力隊の全日程を終了したことをここに証明します。今後も地域発展のためにともに頑張りましょう。本当にありがとうございました」
村井優さん
「お世話になりました」
田中副町長
「これからもよろしく」
村井さん
「頑張ります!」

コロナ禍でもイベントを開催

和木町ににぎわいを生むという任務を終えたのが今年7月。ただ、この3年間は、新型コロナでイベントはもちろん、人が集まる機会すら作れない状況でした。しかし、折れることなく、できることを探りながらがむしゃらに進んだといいます。

村井さん
「一番印象的だったのは、やっぱり一番最初のイベントなんですよね。2020年の12月に、着任して4か月後ぐらいに開催したイベントだったんですけれど」

地域の子どもたちが作った作品を冬の夜に展示する町民参加型のイベントを企画しました。3年間で企画したイベントは15。和木町の盛り上げに力を尽くしてきました。

憧れた「地域を盛り上げる」存在

地域を盛り上げる。その思いは、地元のプロサッカーチーム、鹿島アントラーズで育まれたそうです。

村井さん
「地域の方々が1つのスタジアムに集まって熱狂している姿を見て地域を盛り上げる1つのものをつくるっていうところに非常に憧れをもちまして」