山口県宇部市にあった長生炭鉱の遺骨の収容や返還について26日、山口県は「独自に支援することは考えていない」との姿勢を示しました。

県は県議会一般質問で遺骨の収容や返還は国の責任で実施されるものであり、今後も国の動向を注視していくと答えました

山口県観光スポーツ文化部 木安亜紀江部長
「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会の意見や要望を適切に国に伝えるとともに、国の動向を注視し必要に応じて国の対応状況の確認を行って参ります」

知事の現地視察や上京して国に支援を要望する予定はないとも答弁しました。

傍聴した刻む会の井上洋子共同代表は、県の対応が後退していると指摘しました。

長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 井上洋子共同代表
「ご遺骨が出てたくさんのご遺体があるとはっきりした時点であって、それなのに今回は(国への要望に)行かないと言われたので、非常に後退しているんじゃないかと。県の姿勢はどうなっているのかと強く思いました」

発見された人骨は県警が保管していて、県警はDNA鑑定など今後の対応について警察庁と協議していると説明しました。