1942年に183人の犠牲者を出した宇部市の海底炭鉱・長生(ちょうせい)炭鉱の水没事故の追悼式がありました。

式は「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が、毎年開いています。
長生炭鉱は、1942年2月3日に落盤事故で水没しました。
183人が亡くなり、そのうち137人が朝鮮半島の出身者です。
海には2本の排気筒「ピーヤ」が今も残っています。
事故から81年を迎える今年は、3年ぶりとなる韓国からの遺族4人を含むおよそ180人が出席し、追悼の碑に花束をささげて犠牲者をいたみました。
韓国の遺族「韓国ではお正月とお盆の日にはお墓参りに行きます。ここに来たらお墓参りをするのと同じだと思っていたけど、3年間行けなかった。きょうお墓参りができので、とっても感動しているし感慨深いものがある」
「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の共同代表「遺族会も高齢で待ったなしの状況なので、何としても遺骨発掘に向けたひとつの手がかりを作りたい」
交流を進める日本と韓国の中学生や高校生も参加し、海に花を投げ入れて犠牲者の冥福を祈っていました。