競技を離れると…普通の親子に

自立できるようにと春樹さんはここ1年ほどで料理を覚えました。
春樹さん「ハンバーグを作ってます」
競技を離れると、トレーニング中のコーチと選手の関係から一変します。
正樹さん「トレーニングだけはしっかり自分が怖い存在でいようかなと思ってます。練習以外では普通の親子に戻りますね」
自分で作ったハンバーグをほおばる春樹さん。
春樹さん「うまい、おいしい」
練習で体力を使うので、コメは1食で2合を食べます。
家族の支えも力に
母・大谷藍さん「自転車を始めたころは、こんな感じにできるようになるとは全然思いもしなくて、ずっと頑張ってきたかいがあったという感じはしますね」
弟・大谷修也さん(小6・12歳)「小さいころからたくさん頑張って、その努力が実ってここまで来れたので、本当にそこは尊敬しています」
家族の支えと眼差しが春樹さんをリラックスさせてくれます。
夢はパラリンピックで金メダル、親子で道を切り開く
2023年は飛躍の年。春樹さんが目指すのは…。
春樹さん「フランスのヴィシーの大会でメダルを目指します。練習はたくさん必要です」
出場できるかどうかは決まっていませんが、今年の一番の目標は6月にフランスの
ヴィシーで開かれる世界大会です。目指すのはもちろん優勝。さらにその先には…。
春樹さん「パラリンピックに出たいです。金メダルが欲しいです」
正樹さん「今後も2人で道を切り開いていきたいと思います」
現在のパラリンピック、自転車競技には知的障害者の部門はありません。だけど、いつかは…。2023年の飛躍へ…。親子2人3脚でペダルを回します。