今年8月、山口県岩国市の山陽道で、軽乗用車に乗っていた福岡県の女子大生2人(当時20歳、21歳)がトラックに追突され、焼死した事故。山口地裁は2025年12月24日、過失運転致死の罪に問われている元トラック運転手の熊本県の男(65)に、拘禁刑1年6か月(求刑拘禁刑2年)6か月の実刑判決を言い渡しました。
これまでの裁判を振り返って、元裁判官で弁護士の沼田幸雄さんに判決のポイントを聞きました。
事故の概要
判決などによると、男は2025年8月21日午後4時10分ごろ、岩国市周東町の山陽道で、注意義務を怠り安全確認が不十分なまま、漫然とトラックを運転。道路補修工事のため渋滞で停止していた軽乗用車に気づかず追突。軽乗用車を押しつぶし炎上させ、乗っていた女子大生2人を焼死させました。
男は起訴内容認める
12月11日、山口地裁で開かれた初公判。男は黒のスーツに黒のマスク姿で現れ、起訴内容について「間違いありません」と認めました。
検察は冒頭陳述で男は、事故当時熊本県から岡山県に荷物を運ぶ途中で、事故現場はこれまでに何度も通ったことがある道だったことや、前日にも同じ道を通り渋滞があることを把握していたと明らかにしました。













