20年前、2005年、平成17年の中学校の卒業式では男子は詰め襟の、いわゆる”学ラン”、女子は”セーラー服”。多くの人にとっては思い出深いものですが、中学校の制服にも時代の波が押し寄せています。

今年度、山口県内の公立中学校の半数以上がブレザーの制服に変わり、学ラン、セーラー服は”少数派”となりました。加速度的に変化している制服事情を取材しました。

全国的に進むブレザー化

いま、中学校の制服がセーラー服や詰襟からブレザーにどんどん変わってきているのを知っていますか。全国的に進んでいるこの流れ、なぜなのでしょうか。

防府市にある山口菅公学生服。併設の直売店にはブレザータイプが並びます。

山口菅公学生服・四方正樹常務取締役
「ジェンダーへの配慮というところが一番大きいかなと思います。詰襟、セーラー服の学校がジェンダーに配慮ということでブレザーに変えていく流れがひとつ大きいのかなと。もう一つあるのが寒暖調整のしやすさっていうところですね、やっぱりセーラー服だと暑い寒いというときに簡単に脱いだり、また上に着たりっていうことが難しいので」

菅公学生服によると、県内140の公立中学校のうち今年度の時点で、半数以上の77校がブレザーを採用しています。4月には20校が移行しました。
岩国市と宇部市では、市内の公立中学校は統一デザインのブレザーとなり、岩国市は胸元の校章バッチで、宇部市はリボンやネクタイの色で学校を区別します。

四方常務
「スカートの制服を着たくないということで悩まれている生徒さんもやっぱり一定数いましたので、そういった生徒さんの悩みが少しでも解消できるのであれば、こういった流れは必然的なのかなと思います」