山口県岩国市のアメリカ軍岩国基地でのFCLPは25年ぶりで、激しい騒音に市民から抗議の声を上げました。
17日の夜、訓練が始まる時間に合わせて、市民が滑走路が見える場所に集まり、抗議の声を上げました。
FCLPは激しい騒音を伴うため、県と岩国市は「容認できない」との立場をとっています。岩国市の福田良彦市長らは16日、防衛省などを訪ね「基地周辺の住民にいっそうの負担を強いるもの」として、アメリカ軍に実施しないよう求めることを要請しました。
市民らは「国が訓練を受け入れ、岩国市に押しつけたことは絶対に許せない」と訴えています。
住民投票を力にする会 松田一志代表
「岩国市長も山口県知事も容認しないとの態度を貫いた。そのことは私たちはやっぱりしっかり受け止めていかなくちゃいけないし、これは市民が今度は声を上げるべきだというふうに思ってます」
「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は18日、岩国市に抗議文を提出しました。昨夜の訓練が終了予定時刻を過ぎたことに対し「自治体や住民を軽視している」と、アメリカ軍に抗議するよう求めました。
岩国市は「FCLPそのものを容認していないので、改めて実施しないよう求めていく」と回答しました。
瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク 久米慶典共同代表
「結局は米軍が好き勝手やってもしかたないんだということにつながっていきます。一見ね、反対してるからいいんだということなんですけれども、今の岩国市の立場はどんどんどんどん市民の要望から離れていく、そういう立場になってると思いますね」
瀬戸内ネットはFCLPを容認しないことと、時間外の訓練を許さないことは、切り離して抗議してほしいとしています。