高校球児たちの夢の舞台、夏の甲子園。ただ、大会の通称に「甲子園」の名が付くのは野球以外にも存在し、例えば「高校生下関カレー甲子園」、厚狭高校の2人が、海と陸をかけるカレーでグランプリを受賞。他にもかるた、映画、お米、生け花、短歌、ダンスなどなど。そんな中皆さんは「全国学校給食甲子園」をご存知でしょうか?

皆さん給食を食べて育ってきたと思うんですけど、意外と聞きなじみないと思う人は多いと思うんですけど、なぜ今この話題なのか。この全国学校給食甲子園の決勝大会に今年、山口県のある選手の出場が決まったんです。その前に、どんな大会なのかを見ていきたいと思います。
この全国学校給食甲子園ですが、名前の通り学校給食の日本一を決める大会です。給食作りに携わる人や子供たちに学校給食の役割を理解してもらおうと、2006年に始まりました。どんなことが審査されるかというと、栄養バランス、味、地産地消への取り組みなど。
そして全国一律に学校給食を提供しているのは、実は日本だけなんですよ。アメリカでは給食と弁当の選択制なんですね。さらに教室ではなく食堂で食べるんです。給食が用意されている場合は、メインやサイドメニューを自分で選ぶことができます。さらに、スペインでは学校が午後2時に終わるので、自宅で昼食を食べるよという人が多いそうなんです。ただ共働きの家庭もあるので、状況に応じて給食を出す学校もあるそうなんです。
この全国学校給食甲子園決勝大会に進む7つの代表が決定しました。今年は全国の学校・自治体の給食センターから1249校が応募しました。この決勝大会に向け、4回にわたる書類審査を経て、全国6ブロックから7つの代表が決定しました。この決勝大会は、東京・女子栄養大学で行われ、栄養教諭と調理師がペアを組んで実際に調理をして審査を受けます。1時間に6食調理して、優勝・準優勝・特別賞を決勝大会で決めるんです。
前回の大会振り返ると、茨城県ひたちなか市の美乃浜学園が優勝し、献立はこちらです。
干しいもとちりめんじゃこの混ぜご飯、シャモとレンコンのソテー、野菜とさくらだこの和え物など。使った食材34品のうち25品が茨城県産ということで、地産地消の取り組みが評価されました。