4日に山口県宇部市で都市ガスが漏れた事故は、翌5日もガスの供給停止が続いています。山口合同ガスでは4日だけで、全体の4分の1にあたる3200件の復旧を目指して復旧作業を進めています。

国際ホテル宇部日本料理𠮷長 松西良樹料理長
「これで再開できますね、よかったです。本当にご苦労さまです」

ガスの供給停止から一夜明け、市民の生活が少しずつ戻りはじめました。こちらの日本料理店では4日、5日と営業を取りやめましたが、6日からは通常通りです。

松西良樹料理長
「本当にありがたいお話でやっと火が使えると思うと安心しました」

4日に宇部市南部の広い範囲で発生したガス漏れ。山口合同ガスは2次被害を防ぐため、対象地域のほぼ全域にあたる約1万2500件でガスの供給を止めていました。宇部市琴芝に設置してある、圧力を調整する整圧器”ガバナ”の異常が考えられ、通常の約12倍の圧力がかかったとみられ、きょうは作業員が分解して異常がないかを確認しました。

山口合同ガスは、中四国地方のガス事業者から54人の支援を受け、160人態勢で住宅などを回りガス漏れがないか確かめ、ガスを復旧させて火が付くか確認しました。

支援に来た広島ガスの職員
「終わりましたので、これでいつも通り使ってください」
女性
「入れるね、子どもが喜ぶ」

高齢の夫婦と息子の3人が暮らすこちらの住宅でも、料理や入浴ができなくなっていました。

ガスが復旧した女性
「ありがたいこと。なんでかなと思ったけど壊れたのかなって、そしたら違った」

病院や学校などは、優先的にガスを使えるようにしています。5日は西部を中心に作業を進めていて、全体の4分の1にあたる3200件を復旧させる予定です。