多忙な鑑識係から地域課へ異動抱いた“焦燥感”

男性は2012年に警察官になり、2018年に鑑識係に配属されました。しかし、業務が多忙で私生活の時間を確保できなかったことから、他の警察官から「鑑識を1年で辞めると今後不利になる」とのアドバイスを耳にしながらも、地域課への異動を希望。そして2019年3月に新庄警察署地域課に異動しました。
その後、家庭生活が落ち着いたことから、2020年と2021年に再び鑑識係への異動を希望しましたが、かないませんでした。
2021年には同僚から警備部門での勤務を勧められ、2022年以降は警備部門を希望したものの、今回事件が発生した真室川駐在所に配属されました。駐在所の居住部分で、妻と当時1歳の子どもと生活をしながら勤務していました。
男性は2023年にも異動希望を出しましたが、かなわず、駐在所勤務が続きます。この時、男性は同期や後輩の警察官が刑事や警備、交通など専門分野を持つ係に配属されているにもかかわらず、自分の異動希望がかなわないことに焦燥感を抱くようになったということです。