高橋さんが職人になった理由…「自分の子どもの卒業証書の紙を…」
山形県鶴岡市出身の高橋さんは、白鷹町に嫁いできたときに深山和紙と出会いました。
紙すき職人・高橋恵さん「ここに横沢さんという職人がやめたいと言っていた。そしたら子どもが卒業証書もらえないじゃんって。卒業証書が和紙。白鷹は。それ欲しい」

高橋恵さん「私が、子どもが小学校4年生の時、『弟子入りして大丈夫ですか?』と聞いて、『普通は女の人は入ったことないけど家族の協力があればできるんじゃない?』と言われて」

高橋恵さん「子どもが6年生の時、間に合った。自分の子どもの卒業証書の紙をすけるっていう。すごいよ。やりがいあるでしょ?」
そして先週、今年の紙すきがはじまりました。

高橋恵さん「ノリウツギを絞る時はかなり気合を入れて、冷たいです」
「これを使っているのが全国でも珍しい。これが入っていないと全部くっつく」

紙すき職人・高橋恵さん「私は和紙ってあたたかいと思う。触った感じとか木の匂いみたいな自然そのままの匂いが好き」

紙すき職人になって23年。
やりがいは、自分の成果を見ること。
だから、嫌いなことがある。
紙すき職人・高橋恵さん
「何が嫌いって納期。できれば出したくない。だってせっかく積みあがったのを見ているだけで楽しいじゃん」

きょうも、10センチにも満たない山を目指します。
