東京商工リサーチによると、(有)旅館エビスヤ(山形県高畠町高畠812-1、設立1981(昭和56)年3月2日、資本金500万円、井田和史社長、従業員2名)は12月26日までに事業を停止し、事後処理を五十嵐幸弘弁護士・青柳紀子弁護士(五十嵐法律事務所)へ一任して破産申請の準備に入った。

負債総額は約8700万円(2025年5月期時点)。但し精査中のため、その後変動している可能性がある。

旅館エビスヤは、江戸後期の創業で170年あまりの業歴を有し、料理屋・茶屋・鯉の缶詰工場等、種々の変遷を経て旅館業に移行してきた経緯がある。宿泊施設が少ない高畠町では老舗処として浸透し、常連客・観光客を主体に相応の集客を重ね、ペット同伴による宿泊プラン等も話題を集め、2010年前後には年商6000万円前後を計上していた。

しかしコロナ禍を契機に急激な業況低迷を余儀なくされ、赤字決算の頻発から漸次債務超過に転落。アフターコロナ以降も商勢に回復の兆しは乏しく、2025年5月期の売上高は3883万円に止まり最終赤字を強いられた他、今2026年5月期に入っても建直しは見通せず、厳しい舵取りが続く中で資金繰りは限界に達し、今般の措置に踏み切った。