■ 法は具体的な「数値」でどう変われるか

今回の法改正の動きは、客観的な数値を導入することで、どのような運転が「危険運転」と見なされるのかを明確化する第一歩となります。

酒田市の事故のように「自分本位」な運転が引き起こした重大な事故であるにもかかわらず、警察と検察の間で法の解釈・適用に差が出るという現状は、法律に問題があると言わざるをえません。

数値を示しつつ、数値では計れない部分も含め、いかに法律が人に寄り添うか。警察・検察の捜査や裁判にどう生かせるものになるのか。

法改正の議論は、そこを見据えて進んでいかなければなりません。