災害の時のトイレに関する問題に対応しようと、県が災害用トイレカーを導入しました。
避難所などの衛生環境の確保に期待がかかります。
今回県がおよそ2400万円をかけ導入したのがこちらの災害用トイレカーです。

去年1月の能登半島地震の際に被災地ではトイレ不足が問題となりました。
また、トイレがあっても衛生環境が悪く、水分をとるのを控えた人が体調を崩すケースが確認されました。
県防災危機管理課 板垣勉 課長補佐「(災害時に)トイレというのは中々外から調達するのが難しいものなのでそういった中でトイレカーを活用していただけたらと思います」
トイレカーには、男性用と女性用、多目的用をあわせて6つの個室が設けられています。

設備としては温水洗浄便座のほか、浄水器が備えられ、川の水などをトイレ用水として使うことができます。
このため仮設トイレに比べ衛生的だということです。

また、多目的トイレには、リフトを使って出入りすることができ、個室にエアコンが設置されています。

県防災危機管理課 板垣勉 課長補佐「県内で災害が発生してトイレ環境が悪化しているというような情報があった場合には、県の方で派遣先を決定して派遣をして、有効に活用してもらいたいと思っていますし、県外で大規模災害が発生して被災地から要請があれば派遣することを考えているところです」

災害用トイレカーは今後、防災訓練などの際に展示され、9月からは本格的に運用できるようになるということです。