山形県舟形町で、きょう地元の小・中学生に地域の職業を体験してもらう特別授業が行われました。そこには地域の切実な願いがありました。

この取り組みは、地域の仕事を知り、将来の選択肢を増やしてもらおうと8年前から町が行っているものです。

きょうは、舟形小学校の6年生と舟形中学校1年生、あわせて67人が参加し、警察や介護、建設業など12の職業から2つを体験しました。

佐藤友美アナウンサー「こちらは薬剤師を体験できるブースです。今、児童たちは薬に見立てたお菓子を選んで投薬について学んでいます」

「ラムネ3錠、2日分でしょう」

体験した生徒は、薬の名前や数に間違いがないか注意しながら渡します。

「お大事にどうぞ」

他にも、錠剤を飲みやすく粉々にする粉砕を体験したり、飲み合わせについて学んだりしました。

体験した人「ハンドクリームを容器に入れるところが難しかった。あまり興味がなかったけど、やってみてちょっと興味を持った」

この職業体験には、若い世代に舟形町で暮らすことを考えてほしいという願いが込められています。

舟形町役場 まちづくり課 石川忍 課長補佐「進学で一度外に出てしまう前に舟形町の良さ、地元の魅力を知って外に出てもらうことで町の魅力に改めて気づいていただけると思うので、どんな仕事があるのかを子どもたちに知ってほしい」