豪雨災害などに備え、山形県小国町できょう警察と消防が合同で水難救助訓練を行いました。
互いの得意なポイントを共有し、水に浸かった要救助者をボートに引き上げる手順などが確認されました。
「大丈夫ですか!?すぐ助けますからね」「助けて~!」

この訓練は、集中豪雨や台風などの影響で河川が増水した場合の災害に備え、迅速に救助活動が行えるようにしようと開かれたものです。
訓練は記録的豪雨で氾濫した河川に男性が取り残されたとの想定で行われました。
救助にはドローンも活用し、救助が必要な人の正確な場所を空から確認したうえで水に浸かった要救助者にボートで近づき引き上げます。
「救出開始!イチニーサン!救出完了!」

水に流された人を助ける場合に重要になるのは、その人を落ち着かせること。
そして、流された人をボートのプロペラに巻き込まないことです。訓練ではこうした救助の経験を持つ消防が警察に知識を共有していました。
小国警察署地域交通課 黒澤紘良 巡査部長「ボートに乗って引き上げるということ自体が初めてだったので、本番を想定した経験になった訓練でした」

西置賜行政組合消防署 遠藤広大 消防司令補「管内においてもいつどこで(災害が)発生するかわからなくなっている。まずはしっかりと自分の命は自分で守るということで安全なところに避難できるよう常日頃から準備することが大切」

訓練に参加した小国警察署と長井警察署、西置賜行政組合消防本部は今月17日に協力して災害対応にあたる協定を締結していて、訓練は互いの得意分野や連携の取り方などにも注意し進められていました。