2022年9月、山形県・天童市で、捜索願が出されていた小さな女の子を下校中に保護した小学生の2人に翌月、警察から感謝状が贈られました。
「もし、2人が女の子に声をかけなければ、事件や事故に巻き込まれる危険もあり、勇気ある行動だった」と称賛された彼らの行動。
なぜ、彼らは女の子を救うことができたのか。2人に話を聞いてきました。
■下校中、2人の目の前に現れたのは、泣きながら歩くひとりの小さな女の子

「おはようございます!」


元気に挨拶をしてくれたのは、天童市に住む小学6年生の太田愛琉(おおた・あいる)くん(11)と小学4年生の太田詩生(おおた・しう)くん(10)。
2022年9月15日、天童市で捜索願が出されていた女の子を救った2人です。
その日、彼らは2日後に迫っていた運動会の準備を終え、下校していました。

太田愛琉くん(11):
「帰ろうとした瞬間に、女の子が出てきて・・・」
学校を出てすぐ、2人は小さな女の子がひとりで泣きながら歩いているのを見つけます。
太田詩生くん(10):
「小さい子は親といるから大丈夫かなと思った」
太田愛琉くん(11):
「親が来るかもしれないから少し様子を見ていて、親が来なかったから、『大丈夫?』って言いに行きました。けっこう泣いていました」
太田詩生くん(10):
「ママーって泣いて歩いていた。シーンってして歩いてた」

太田愛琉くん(11):
「まだ小さいので言葉があまりしゃべれなかった」
太田詩生くん(10):
「名前とか聞いても答えられなかったので、『家どこ?』って聞いて、『あっち?』とか言ったら、頷いたり、首振ったり」