先月の山形と秋田の記録的な大雨による被害について、岸田総理は、激甚災害に指定する見通しを明らかにしました。

吉村知事は、きのう夕方、秋田県の佐竹知事や県選出の遠藤衆議院議員らと総理官邸を訪れ、政府に対し激甚災害への指定を求めました。

吉村知事「亡くなった方が2人、行方不明の方が1人、人的被害も発生している。道路・河川・農地などにも甚大な被害が出ていて、県民生活に極めて大きな影響が出ている」

これに対し岸田総理は「被災されたすべての方にお見舞い申し上げる」と述べ、要望をしっかりと受け止めるとしたうえで、激甚災害に指定する見込みだと明らかにしました。

岸田総理「今回の大雨を含むこの梅雨前線等がもたらした災害について、激甚災害に指定する見込みとなりました」

「全国を対象とした激甚災害、いわゆる本激の指定に向けた作業を進めてまいりたい」

激甚災害に指定されると、自治体が行う復旧事業への国の財政支援が厚くなり、中小企業にも特例で助成措置が講じられます。

岸田総理は、地域を特定せずに全国に対する支援を行える「本激」の指定に向けた作業を行うなど、政府として被災者の生活再建や復旧支援に取り組んでいくとしています。