■2度の殉職発表 声を詰まらせる幹部

県警による殉職者の発表は2回。

はじめは、玉谷警部補についてだった。

県警察本部の塚本高弘警務課長は・・・

「26歳というこれから前途洋々の若者が職に殉じたということは痛恨の極み」

「本人の行為は警察官の職務を全うしたもので全警察官の鑑」

「二度と発生させないために、玉谷君の死を無駄にしないために、このような悲しい事案を発生させないよう山形県警一丸となって最善を尽くさないといけない」

その2日後、佐藤警部の殉職が発表された。

発表したのは、同じ塚本高弘警務課長・・・

「佐藤警部は若くして巡査部長になり、将来有望だった」

「職に殉じたことは痛恨の極み」

「尊い命を無駄にしないようにしたい」

2人について発表する際は、時折、言葉を詰まらせながら、天を仰ぐように話していた。