今年山形県内ではクマに襲われるなどして12人がけがをしています。これまで最も被害が多かった2010年の11人を超え、過去最多となっていて、警戒が必要です。
こうした中、クマによる食害も発生しています。
夜、果樹園を歩き回るクマ。狙っているのは山形が全国に誇る旬の果物ラ・フランスです。先月下旬、上山市の園地で撮影されました。
園地の人は「食べ残しと一面くずだらけになっていた」
こちらの園地では先月末に連続してクマが侵入し、ラ・フランスやシルバーベルなどが2トンが食い荒らされました。枝折れなどの被害も起きています。
「枝を折って、この辺に座って梨を食べていた。枝が折れてしまって」

被害を受け防犯カメラを設置したところ、クマの姿が確認されました。
園地の人は「仕事をするうえで危険を伴うので、何時くらいに来ているのかなと思いカメラを設置して、様子をうかがおうと設置していた」
「ラ・フランスやシルバーベルが食べられるという映像を見ると、1年間せっかく作ってきたものがお客様にお届けできずに収穫量が少なくなってしまうというのはとても残念」

園地では動物の侵入を防ぐために敷地の境界にフェンスを設置していましたが、クマはそれを乗り越えて侵入してきたとみられています。
園地では電気柵を設置したいと考えていますが、コストの問題や設置のための整備に手が回らない状態です。
園地の人は「すみわけという中では、(クマが)人里に降りてこないという取り組み。そういうところにお手伝いや支援をしていただくと助かると思いながらも複雑」
危険と隣り合わせの中、生産現場では作業が続けられています。







