“船が沈んでしまう”ほどの量が獲れている富山県氷見市のイワシ。店では10匹100円、つまり1匹10円の値段がつけられました。どこからか情報を聞きつけたお客さんたちが集まり、ビニール袋に次々とイワシを入れていきます。実はこの光景去年も見られていました。鮮魚店に聞くと去年のうちから“イワシの獲れ過ぎ”は「予言」されていたといいます。そしてこの状況、客にとってはうれしい限りですが、漁師や店にとってはそうではないようなのです。
チューリップテレビはイワシ漁に密着取材すると、網が持ち上がらないほどの大量のイワシが獲れました。


船に積めるだけ積んでも、まだ3倍のイワシが定置網に残るほどだといいます。漁師が陸にイワシを上げ、氷見市内の鮮魚店、浜井フードセンターに並びました。


注目のイワシの値段は…。
10匹100円、つまり1匹10円です。



客:「安いもん」
この人は30匹を購入。それでも300円です。

別の客は20匹を購入。
客:「多くもないし、少なくもない。ちょうどいい」

“イワシの獲れ過ぎ”は先週ごろから始まったといいます。

浜井フードセンター 浜井大祐さん:「先週くらいから突然獲れ始めまして大きさ的には中葉イワシと言って、そんなに大きくないんですけど、しばらくは続きそうな感じですね。うちは10匹で100円でお出ししています。普段は、大きさにもよりますけども倍以上はすると思います。大葉イワシと言って1回り2回り大きいやつですと、1匹で50円とか100円とかするときもあります」

午前10時の開店前なのに、どこから情報を聞きつけたのか、店にはイワシを求めて、客が集まってきました。

浜井フードセンター 浜井大祐さん:「うち本当は10時からなんですけど、その前からお客さん来られています。好きなだけ取ってくださいという感じです。どこから情報が入ったかわかりませんけども、穫れたその日から突然、お客さんがわっとこられて、きょうはこれだけ用意しましたけど、いつもだいたいお昼前にはなくなりますね。イワシだけ買われる方がほとんどですね。ありがたいんですけど、ほかの魚も買ってくれたらありがたいですけど。だけどほかの魚がほとんど穫れない状態でして、おそらくですが、先に網の中にイワシが入ってしまって、ほかの魚が入るスペースがなくなるんじゃないかと思います」










