富山県射水市で行われる新湊漁港のカニ籠(かご)漁。 ベニズワイガニは、「高志(こし)の紅(あか)ガニ」として知られ、いまがシーズンですが、地震で大きな被害に遭いました。そして徐々にその被害の実態がわかってきました。

「地震で富山湾の海底が変わってしまった…」

カニ漁師は海底にカニごと沈んでしまったと話します。「元に戻るまでに13,14年かかるのでは」と話すカニ漁師、その理由は…。

射水市の新湊漁港に停泊しているカニ漁の船。大雪が降った24日、船には雪が積もっていました。

カニ漁師 塩谷久雄さん:「倉庫から出してきて、これ今の船に積んで沖に入れにいく籠。無くなった代わりの籠」

漁師の塩谷久雄(しおたに・ひさお)さんは、地震でカニ漁に使う籠を失いました。新たな籠は、どう使うのでしょうか。

カニ漁師 塩谷久雄さん:「カニはどっから入るいうたら、カニはもちろん海底の泥のところにおんがやけど、針金に餌付けてこの間にカニが餌たべようと思って下から上がってくんが、ここから上からストンと下はいんが」

普段ならいまのシーズンは1つの籠にカニが30匹から40匹入るといいますが、地震後は獲れていません。

カニ漁師 塩谷久雄さん:「よっ、重い、腰痛いからな」

カニ籠の重さは1つ10キロほど、次の漁におよそ70個を持っていく予定です。しかし…。

カニ漁師 塩谷久雄さん:「70個だけ沖にいれても商売にならんが」