溜まったひずみが次の破壊に…

藤本名誉教授は、今回の一連の地震によって志賀原発周辺の海底断層にエネルギーが蓄積され、再び地震がおこる可能性があると警鐘を鳴らします。


藤本光一郎名誉教授:「当然大きい地震が起こるとその端の辺りには、エネルギーが溜まりますので、ひずみが溜まりますのでやはりそこが次の破壊につながりかねないということがありますので。志賀原発近くの海底の断層の活動性についてもう少し慎重に考慮する必要があるのではないか」

また、地質学が専門の竹内章・富山大学名誉教授も同様の海域で地震が起きる可能性を指摘します。


富山大学 竹内章名誉教授:「ここに活断層帯としてはまだ黒い線が沖合に密集していますから、北半分だけ動いて、こちらまだ動いていないということが考えられますので、150キロの断層帯全体が全部エネルギーを放出しきったかというと、そう意味では、南西の端っこがですね、また破壊される破壊すると、ここが地震を起こせば、長さを考えるとですね、マグニチュード7クラスの地震がおきてもおかしくない」


能登半島地震で明らかになった日本海沿岸海域の断層のリスク。

志賀原発2号機の審査について、原子力規制委員会の山中伸介委員長は。

原子力規制委員会 山中伸介委員長:「どれほどのいわゆる断層になるかを確定させるまでにも、恐らく年単位の時間がかかるというふうに思っておりますし。それを考えますと、審査にはそれ以上の時間がかかるというふうに思っています」

北陸電力は2026年1月の再稼働を目指していますが、審査の長期化は避けられない見通しです。








