アメリカ訪問団をほぼ同時期に派遣した富山県の高岡市と氷見市。チューリップテレビが両市に旅費の情報公開を請求したところ、高岡市は「黒塗りだらけ」なのに、氷見市は、「ほぼ黒塗りなし」でした。税金を使った2市の海外出張で、なぜこんなに違うのでしょうか?

これは、チューリップテレビが高岡市に情報公開を請求して入手した資料です。

高岡市の角田悠紀市長が、ことし10月、アメリカ・フォートウェーン市を訪問した際の旅費の見積書などです。

いたるところが「黒塗り」になっています。これでは、宿泊代や食費などがわかりません。

高岡市 角田悠紀 市長:「通常公務の出張として旅費支給条例に照らし、公務の内容、飛行時間や時差などを考慮してビジネスクラスとしたものであります。賛否両方のお声をいただいております。私は高岡の市長として市民を代表して今回、アメリカのほうに行かせていただきます」

多くの批判が寄せられた角田市長のアメリカ出張ビジネスクラス問題。発端は市議会でした。

高岡市議会 石須大雄 議員:「旅費の規定で許可されているからと飛行機でファーストクラスやビジネスクラスを利用することに、市民の理解が得られるとは到底思えない」

財政難で市民サービスが削られる中、高額な旅費に当時、市民からも怒りの声が…。

市民:「税金で行くからやっぱり、贅沢したらだめじゃない」「特権意識がすごく、これから意識を変えてってもらわないといけないと思って、腹がたっています」