コンセントをつなぐ延長コードやマルチタップ。みなさんも普段使われていると思いますが・・・寿命があるこをと知っていますか?

コンセントから炎が上がっています。これは、ほこりや水分の付着などによって電気の通り道ができてしまい異常発熱するトラッキングと呼ばれる現象の実験映像です。
富山市消防局予防課・森崎学さん:「トラッキング現象は、コンセント部分から火が出ます。近くにカーテンや燃えやすいものがあれば、最初は小さな炎なんですけれど、その後大きな火災につながっていくことがあります。」

製品評価技術基盤機構NITEによりますと2016年から2021年の6年間に報告があった配線器具の発火事故は全国で250件。その多くが配線器具の劣化が進んで起こったものです。
壁に設置されたコンセントから離れた場所で電気器具を使うために欠かせない電源タップ。普段、使用年数を気にせずに使っている人が多いのではないでしょうか。実は電源タップには寿命があるんです。日本(にほん)配線システム工業会によりますと3年から5年が交換の目安です。というのも販売後3年から5年が経つと電源タップが「茶色く焦げた」「断線した」といった理由でメーカーに返品をするケースが特に増えるからだそうです。
使っている電源タップにこのような症状はありませんか?




このような状態が確認された場合はただちに使用をやめて交換する必要があります。
富山市消防局によりますと電源タップによる火災の中でも配線が劣化しての火災が特に多いといいます。
富山市消防局予防課・森崎学さん:「配線がショートすると、強い火花を出して、近くに燃えやすいものがあると、そこから燃え広がっていくというような危険性があります。」
