返礼品の数でも圧倒的な差が…
2008年度から始まったふるさと納税、富山県に寄付された額をグラフにしてみると、2016年度から4年つづけて最下位、20年度と21年度も46位となっています。

なぜ富山県は寄付総額が低いのか、その理由を確認すると…。

富山県経営管理部税務課 林原泰彦課長:「富山は市町村数が15と全国で最も少ない自治体で、寄付の選択先が少ないということが挙げられます」

県は全国順位が低い要因を3つ挙げています。▼まず1つは、市町村数が15と全国最少で寄付の選択先が少ないこと、▼2つ目は、全国的に肉や海産物といった返礼品が人気で、たくさんの量を準備できる自治体が上位になりやすいため、▼3つ目は、「過度な返礼品競争に参加するのはどうなのか」といった制度に懐疑的な姿勢があったとしています。

富山県経営管理部税務課 林原泰彦課長:「地場産品基準(返礼割り合い3割以下)が設けられた以降に本格的に取り組んできているので、寄付をいただきにくい環境にあったのかなと」
確かに寄付総額が全国1位の北海道は、市町村数が179で全国最多。全国の市町村別の寄付額の順位を見ても、返礼品にカニやイクラなどの海産物をそろえた紋別市が2位、根室市が3位、白糠町が4位に入っていて、全国トップ10に北海道から3自治体がランクインしています。



ふるさと納税サイト「さとふる」に掲載されている返礼品の数でも圧倒的な差が…。
さとふる広報担当 大場さくらさん:「北海道が9万1315で、富山県が5373。お礼品数で北海道がそもそも多いというのはありますね」
