一部天井が崩落し、臨時休館している富山県滑川市の海洋深層水体験施設「タラソピア」について、水野市長は3日、このまま再開せずに廃止すると発表しました。

水野達夫市長:「9か月前倒しでの閉館とさせていただきます。25年間大規模な修繕を行ってこなかったツケといいますか、それが今一気に…」

1998年10月にオープンした「タラソピア」は、施設の老朽化などを受けて今年度末での廃止が決まっていましたが、先月24日、塩害による腐食でプールの天井の一部が落下。施設は臨時休館となっています。

修理費は2500万円以上かかると見られることなどから、水野市長は再開のための修理はせず、予定を9か月前倒しして廃止することを決めました。

長年、海洋深層水を観光の目玉の一つにしてきた滑川市。施設解体の可能性も含めて年度内に今後の「タラソピア」の活用策を示すとしています。