「事件を忘れてほしくない」遺族の訴え
事件から5年。中村さんが今訴えたいことは。

夫を亡くした中村さん:「やっぱり人の記憶って年々薄れていくものでただ富山でもやっぱりこういうありえないような事件が起きるんだという現実をやっぱり住民の方に忘れてほしくない。富山はいつも平和なんだよっていうそういう思いでいてはいけない時代なんだって常にどこかしらで記憶しておいてもらいたいなという思いがあって」



刑事裁判は最高裁が上告を棄却した場合、富山地裁でふたたび裁判員裁判が開かれます。最高裁が高裁判決を棄却した場合、高裁にふたたび審理を差し戻す、もしくは最高裁が判決を確定させることもあります。中村さんの長女や亡くなった警察官の遺族が死刑を求める中、中村さんは被告との面会や裁判の中で量刑についての考えが変わっていきました。「死刑になって遺族は終わりではない。被告が死んで終わるのは私にとってむなしいだけで被告には自分たちの苦しみや悲しみを理解したうえで謝罪し、罪を償ってほしいと話します。
全国を震撼させた事件から5年。中村さんの言葉にもあったようにいつ、どこで、どんな事件が起きるか分からない時代だからこそ、事件を教訓とした真剣な対応が求められているのではないでしょうか。