今年4月、80代の女性がキャシュカードの不正を装う男らに57万円をだまし取られる被害に遭いました。男らは電話で、警察官や銀行員を名乗り女性を信じ込ませていました。

警察によりますと4月7日、魚津市内の80代の女性の自宅に警察官を名乗る男から「金融機関に不正があり、名簿の中にあなたの名前がある。銀行から電話がかかってくるので出てほしい」との電話がありました。

その後、銀行員を名乗る男から電話があり「キャッシュカードが不正に利用されているので預かりに行く。フジワラという者が行くので渡してほしい」と言われ、電話中に訪ねて来た男を銀行員だと思い込み、キャッシュカード1枚を渡しました。

再び銀行員を名乗る男からの電話で暗証番号を伝えたのち、4月10日になって金融機関で確認したところ現金が引き出されていたことがわかり、詐欺の被害あったことに気付いて警察に届け出ました。

警察は、官公庁や金融機関などの職員を名乗り「キャシュカードを新しくする」または「暗証番号を教えてほしい」などと言って電話をかけてくるのは詐欺の手口だとしています。

警察は、公的機関や金融機関から預貯金に関する電話があった場合は相手の名前と所属を確認し、一度電話を切ってから改めて当該所属の代表電話にかけるなど、だまされないようにしてほしいと呼びかけています。