雨の日の自転車運転に潜む“危険”
地元気象台によりますと、浅野さんが店を出た13日午後6時半ごろ、高岡市では弱い雨が降っていました。

浅野さんは自転車を運転中、角を曲がろうとして鉄パイプの上で、タイヤを滑らせて転倒した可能性があることがわかりました。


雨の日に自転車を運転していて、マンホールや鉄製の排水路の蓋の上で、滑りそうになって、ヒヤッとしたことはありませんか?あの「スリップ現象」です。タイヤは濡れた鉄の上では、極端に滑りやすくなるのです。
浅野さんの死因は「頚椎骨折」。つまり誤って転倒したときに、用水路のどこかにぶつかって首の骨が折れて、命を落としたとみられます。

らーめん翔龍を一代で築き上げた浅野さんは、北海道のホタテの街、猿払村出身。

妻・智英子さんとの結婚を機に高岡市に移り住み、1988年に「翔龍」をオープンしました。
その後、場所を移した翔龍は、ドラマのロケ地としても使われ、知名度を増していきました。

そして大きな転機になったのが4年前、長年苦労をともにしたスタッフとともに、今の大きな店舗を立ち上げ、1日1000食を売り上げる人気店に成長させました。


18日、浅野さんが亡くなったことで臨時休業をしていた店に、4日ぶりに明かりが灯りました。
一番のベテランスタッフ、作井省一さんが店に現れました。

ベテランスタッフ 作井省一さん:
「ちょっときょう早めなんで、スープとかも冷めているので」

休業中に冷えたままのスープを仕込むため、いつもより1時間早く出勤したそうです。
作井省一さん:
「今の作業を(浅野さんが)やられていた。毎日やられていました。大晦日と正月以外は」

「マスターがつけていた白のエプロンなんですけど。この色はマスターにしか似合わない。うちらはつけても全然似合わない」
