来春に卒業予定の大学生などを対象にした会社説明会が3月1日に解禁されました。ことしも人手不足で「売り手市場」が続き、特に物価高のなかで初任給アップに踏み切る企業が目立っています。

富山市が2010年から毎年開催している合同企業説明会。6日と7日の2日間で156社が参加し、学生たちに会社の魅力をアピールしています。
なかでも、目立ったのが…。
企業の担当者:「学歴問わず初任給を一律にしたいなと…」
初任給をアップする企業です。

企業の担当者:「人材不足というか、世の中的にそういった流れもあるので、なるべく優秀な方にどんどん入っていただきたいなという思いで」
富山市のIT企業、AWS(エーダブリューエス)は、この春から専門学校と短大卒の社員の初任給を2万1000円上げて大卒と同じ18万2000円に改定。昇給の仕組みも、勤続年数によるものから年間の目標達成率に応じて上がる仕組みに変更します。

また、高岡市のCK(シーケー)サンエツもことしの新入社員から大卒の初任給を2万円アップして24万円とすることを決定。このほか取材した多くの県内企業が初任給アップを検討していました。

富山信用金庫:「インターネットひとつたたけば、学生さんたちも全国の企業の給料体系、勤務体系などがわかるので、それを踏まえても、それに取り残されないように」
日研プラント:「やっぱり同業他社に見劣りしないというところがまず大事なところで、給料というのはやっぱり入り口ですから、それから会社の魅力をアピールしていきたい」