母国の味でふるさとを思う…

仕事が休みのチョーさんとミョーミンさん。2人で夕ご飯の準備です。料理長は、チョーさん。生活を共にするミャンマー人3人の中で、一番の腕前です。家族にできるだけ多く仕送りするため、半額のイワシを使って、ミャンマー料理を作りました。

電気代を節約するため、家の中でも重ね着しています。机代わりのダンボールに料理が並びます。

2人:「いただきます」

母国の味を感じ、ふるさとを思う二人…。

ミョーミンさん:
「ミャンマーの味です。チョーさんみたいに(私は)おいしい料理作れないです」

実はこの日は、チョーさんの32歳の誕生日でした。

チョーさん:
「誕生日だけど、祝いたくないね。いま(母国の)みんなは、困っているね。困っているから私の気分はうれしくない」

内戦で奪われた日常。富山にいるミャンマー人たちがいま思うこととは…。

ミョーミンさん:
「(ミャンマー)困っている状況はウクライナみたいですから、ミャンマーには支援金とかは世界からももらえないことはないと思うので、もらえたらありがたい」

ヤンさん:
「クーデターが早く終わってほしい」

チョーさん:
「いまは、全然世界が私たちの国を助けてくれない。クーデターからもう2年経ちました。大変です。よろしくお願いします」

遠く離れた異国の地で、母国のクーデター終息を願うミャンマー人たち。母国のために自分にできることを必死に考え、いまを生きています。