焼け野原にされたふるさとの村…
ことし1月、クーデターはチョーさんの生活をめちゃくちゃにしました。あたり一面、火の海とかした写真…チョーさんが住んでいた村です。

自宅は跡形もなくなり、焼け野原となりました。

チョーさん:
「悪い人(軍)たちはね。油で火をつけていきます。私の家族と友達とみんな家がないね」

軍の兵士が村を焼き払ったのです。家族は全員無事でしたが、家もなくなり、現在は寺での避難生活を余儀なくされているといいます。

クーデターから2年。チョーさんの村では、民主派の若者でつくる防衛組織が設立され、軍に対抗するため訓練が行われています。
若者が手に持つのは銃。軍は、抵抗勢力の疑いがある市民の家に火をつけるようになり、チョーさんの村と同様に大規模な焼き討ちによって、まるごと焼き尽くされた村が数多くあります。

鳴り止まない銃声。チョーさんの村の友人も抵抗運動中に被弾して亡くなりました。

チョーさん:
「私のふるさとですけど、みんな毎日よく眠れなかった。悪い人たち(軍)は何時に来るかわからない。悪い人は道に人がいたら、この言葉…ガン(銃)でね、撃つから、めっちゃ心配ね」
安心して眠れぬ日々…。軍の車両の音が聞こえたら、すべてを置いて逃げる。母国では、そんな生活がいまも続いています。
