「見えにくい部分」は自分でも気づかない…
去年の春、メガネを買い換えようとした際、目に違和感があり、その後、右目が緑内障であることが分かりました。

モニターに映し出された右目の検診結果。目の感度について右が数値、左が色で示されています。数値が低く、色が濃いほど見えにくい、つまり視野が欠けている場所です。
50代の男性患者:「見えにくい部分があるっていうのは自分でも気づかないので。まさかとは思いましたよ、やっぱり。自分が(緑内障に)なるとは思っていなくて、どちらというとおじいちゃんおばあちゃんの世界という気がしていたので…」

緑内障の患者は、どのように見えるのか。右は正常な人、左は緑内障の患者が見える映像のイメージです。

視野が欠けると、一旦停止の標識を確認することができません。そのまま放置すると、症状は時間が経つにつれて悪化します。緑内障は日本人が失明する原因の1位なのです。
永田裕子院長:「(目の)上の視野が欠けていると、信号気をつけてくださいねとか、内側の視野が欠けていると横から人が来るときに見えにくいので。軽度の人は全然、自覚症状が無いので、中程度以上になると、かなり気をつけないといけません」

緑内障は脳に情報を送る視神経が傷つき、視野が欠けていく病気です。詳しいメカニズムは解明されていませんが、原因の一つは「眼圧」に関係があります。

「眼圧」が高くなることで、視神経の乳頭と呼ばれる部分が押し込まれて、網膜の神経細胞が機能しなくなります。